幼児期は洗脳
とにかく日本が最高と植え付ける
私は上の子供2人をフランス海外県マヨット島で産んだ
いち番下の子をフランス本土で産んだ
上2人は年子でマヨット島では日本人がいなかったので
赤ちゃんの頃は日本語をほとんど話しかけていない
前回の日本語教育についての記事を読んでもわかると思う
長女が1歳になる頃には、いないいないばあの遊びとか、
みんなが知っているような日本の赤ちゃんとの遊びや童謡を歌った
単純に初めての子でフランスの親子遊びをそんなに知らなかったからだ
1歳を過ぎると言葉を話し始めるがやはりフランス語単語が多く
2歳近くなると周りのフランス人の同い年の子の中には
圧倒的に単語量が多い子など出てきた
ストレスも感じなかったし、フランス語がままならない私が毎日
家で孤独に子育てしているわけだから、当たり前だと思って開き直っていた
むしろ2歳の子が他の子より話せるのを自慢に思ってる親が滑稽に見えていた
長女が2歳になる前に本土に引っ越してきて
そこで初めてフランス本土で日本人の友達ができ
その縁で駐在の日本人家族にもお会いした
本土に来たことで日本の絵本も手に入るし、
駐在の方がくれたしまじろうのビデオも見れた
私自身の日本語を話す機会も増えた
初めて日本にも連れて帰り、子供達は小さいながらに
初めてみる世界に困惑していたが
日本では毎日楽しいイベントを家族が用意してくれ
そこで初めて子供は日本の存在をリアルに知り
小学校に入るまでワンオペでもできるだけ毎年2人を連れて日本に帰り
日本とは楽しい美味しい最高な所、と植え付けた
私は子供にフランスのテレビを一切見せなかった
それは日本語教育のためではなく
フランスでは朝ほとんどのテレビチャンネルで子供番組が流れており
ダダ流しで子供がそれを観ながら無意識に朝ごはんを食べ靴下を履き
親に呼ばれて学校へ行く時間を知る、その態度が気に入らなかった
フランスに限らず幼児がそうやって朝画面を見ながら哺乳瓶を飲み、
テレビの前にオマルを置いて出るのを待っている家庭がある
今ではテレビがタブレットやスマフォになっているかもしれない
親にとっては朝から駄々をこねられるより、
おとなしくされるがままの子の方がやりやすいからだ
朝は見せなかったし、午後になると子供番組が一気に減るので
テレビが見たい時はしまじろうを白黒になるまで何度も繰り返し見させた
日本から持って帰ったアンパンマンもよく観た
それに本人達は、テレビとはそう言うものだと思い込み楽しんで観ていた
日本の絵本も同じものを繰り返し読んだ
私が小さい時読んでいた物や、家族が送ってくれたものを
何度も何度も同じ本を寝る前に繰り返して読んだ
そうやって気がつけば日本語は年相応に理解し、そこそこ話せ
現地でも幼稚園(petite section-grande section)に行き出して
フランス語も問題なかった
振り返ると普段の生活もマヨット島では毎日海へ行き
本土の現地校でも友達ができ毎日の普通の日々も決して慌ただしくもなく
かといって退屈でもなく、子供達は普通に楽しい日々だったと思う
しかし刺激はほとんどの場合日本に関係していた
バカンスの旅行やたまのテレビも日本のアニメ
知り合いもほとんどいなかった本土では招待するのもされるのも日本人の友達で
日本が嫌いになる訳がなかった
私は日本人だけでなくいろんなバイリンガル教育をして来た人を知っているが
親が他の人の前で自分だけに違う言語を話しているのが恥ずかしいと思う子もいるようだ
子供に日本語を話すことだけでなく、嫌がっているのに日本語で話しかけることも
考えた方がいいかもしれない
実は子供は小さいながらに観察している
フランス語が話せるのになぜ私には使わないのか疑問に思うのだ
子供がフランス語を話して来た時わからないふりをするのはもってのほかだ
子供を子供騙しのような方法で教育しても歪みができるだけだ
本当にフランス語がわからない親の子は強いられても小さいながらにわかっている
それが親と自分との唯一のコミュニケーションの方法だということを
私の主人はほとんど日本語がわからない
主人が子供を寝かせる時は子供もフランス語の絵本をリクエストする
私から聞いて覚えている物語を子供が主人に読み聞かせるというパターンもある
2歳3歳くらいになると誰がどの言語かくらいわかっている
とにかく幼児期にはただただ日本を好きにさせることを勧める
幸い日本には子供を楽しませてくれるものがいっぱいある
大いに活用していいと思う