フランス式とは
- 赤ちゃんの寝かしかた
- 赤ちゃんの抱きかた
- 新生児の扱い方、母乳について
日本のメデイアでよくフランス式子育ての仕方や教育についてあげられている
大抵の場合小さいうちから子供をいかに自立させているかというのだ
そしていかに親に権限があるかと言うことだ
例えば生まれてから親とは別の部屋で寝るとか
赤ん坊が泣いてもすぐに抱きに行かないとか
セルフねんねとか
私はこれらがあまりにも偏った報道だと思う
そもそも親中心にしたから親のベビーブルーがないかと言うとそうでないし
フランス式にしたからフランスの子供は自立心があるとかそうでもない
実際私の周りには本当にいろんな人がいて
それぞれ自分が信じる子育てを貫いている
強いて言うならその自由な子育てこそフランス式で
自分の価値観で子育ての仕方を決めるのがフランス式だ
タイトルにもあるように移民国家でそれぞれが独自の文化があり
しかも離婚も多く、同性や養子、一時家族受け入れなどさまざまな環境で子供を育てる
これらを例外と言えないほど、さまざまな家庭が普通にある
まず新米ママにこうすべきだと言う教えを解く人があまりいない
特に夜泣きに関しては今でもよくわかっていないから、
フランスのテレビでちょくちょく議論を見るが
誰も確信を持っていない
離乳食やおっぱい離れ、睡眠の時間や姿勢、寝る時の温度や靴下の有無、
指しゃぶりもおしゃぶりも全てにおいて
直感と本能と親自身の方針で育てる
もちろん初めての体験なので不安や疑問が出てくる
よく泣いても心配だか、泣かない子もまた心配というものだ
当然心配なら病院へ連れて行くといいが
参加したければ、質問があれば、くらいのことは一応病院に張り紙があったり
自分で調べて市や町が主催する新米ママ相談とか参加できる
あとは普通に周りの助言や本やメデイアを参考にする
そうなると必然的に移民大国のフランスだ、その家庭によって赤ちゃんの扱いは変わる
赤ちゃんの寝かしかた
フランス人が全員赤ん坊と別部屋で寝ているわけではない
純フランス人でも川の字になって小学六年生まで寝ていた子も知っているし、
専業主婦だとやはり父親だけ別部屋で明日の仕事に備えて寝ている人もいる
そもそも兄弟もいて赤ん坊にも別部屋があたえられるほど
大きな家に住んでいるフランス人もそう多くない
また大きくなった上二人を共同部屋にして赤ちゃんを一人にするとかも
いったい誰がどの段階で自立を学ぶんだろうと矛盾を思う
0歳で一人で静かに寝れても、5歳で一人で靴を履くのに駄々をこねる子もいる
赤ん坊が泣いた時しばらく放っておくと言うのも
フランス人はその教えがアメリカから入って来たといっている人がいる
ある専門家はすぐに飛んでいかないと子供が安全を確認できず
不安症になってしまうといっていれば
ある専門家は初めは5分待って、次は10分待って、、と言う人もいる
正直夜泣きの多いお子さんがいる方はそんな都合よく
赤ちゃんが泣き止むわけないことを知っているし
夜通しなきわめいているのが聞こえるのに、放っておける訳がない
かといって夜通し毎晩付き合ってもいられないので、適当なとこで添い寝するとか
泣かせてみるとか、なんとかかんとか夜を越す
三人を海外で産み育て、今でも赤ちゃんができた若いフランス人と交流があるが
それぞれ自分がいいと思う方法でやっている
そしてどの子もちゃんと育っている、こうしたからこうなったと言う単純なものではない
私はそれで精神的にとても楽に赤ちゃんを育てられた
なになに式やなになにメソッドがないからこそ、自分式自分メソッドつまり
自分ができる限り、しかし楽ができる方法を取り入れつつ頑張れた
添い寝もしたし一人で寝かせた時もある
別に三人ともすごく夜泣いたとか本当に楽だったと言うこともないけど
別に泣いてなくても添い寝をして寝た時もあるが16、17歳でみんな自分の意思で家を出ているし
放っておいて勝手に寝たといっても、昼間周りに人がいれば本人も疲れているので
そりゃ赤ちゃんも一人になってホッとしてるだろうという感じだ
赤ちゃんの抱きかた
私は家族のいないマヨットで子供を産み育てた
周りのフランス人もそうだったので同じ年代の赤ちゃんがいる人と助け合って
出産の時は友達が上の子を預かってくれた
そうやってフランス人と一緒に子育てをしたが
私は潜在的に日本の感覚を取り入れていたと思う
例えば私はほぼ抱っこ紐で前に赤ちゃんを抱っこして1日を暮した
これは私自身赤ちゃんが見れて安心だし手が空いて楽だった
ご存知の通りアフリカ出身の方は背中に抱くし
西洋の方は乳母車やベットの方が赤ちゃんの背骨にはいいと言う人もいれば
前に肩掛けハンモック式に抱っこしている人も結構いる
新生児の扱い方、母乳について
生まれてすぐでさえ赤ちゃんの爪を切るか切らないかで私の前で助産婦が議論を始めたり
目のふきかたは内から外か外から内かで議論があった
母乳に関してはもっとすごい
私はできるだけあげた方が良いと思って長女は4ヶ月目まであげた
しかし一度5人のママと話していると、母乳をあげたのは私一人だった
主人がいやがった、牛みたいでいやだった、形が変わるのがいやだった、出ている気がしなかった
理由はなかった、、
みんな子供は立派に育っている
私は、そうだ母乳には栄養がある免疫ができる、母乳は赤ちゃんとのコミュニケーション、、、色々真面目にまるで母乳でないと子育て放棄のような感覚を持っていた
フランスの病院でも出てないような気がするけど出てるからね、とか免疫つくからとか推奨している
それでもこうなるのだ
私は三人目は1ヶ月弱でやめた
もう嫌気がさしていたからやめたけど、
反面ちょっとでもあげれたことは、日本人的義務感を達成した自己満足は
それはそれでするべきだったと思う
三人目が一人目より体が弱いとかもないし、これがのちに影響していることは見当たらない
一度ビーチで2歳くらいの男の子が、海から上がってきて立ったまま、座っていたお母さんの胸を吸い出した時には結構びっくりした
しかし、一部では母乳は長ければ長い方がいいと言われているから、その人はそれを信じて頑張っているんだろう
周りの誰も気にしていなかった
ちなみにアフリカ系ではなく白人の方だった
日本で報道されている子供の自立とはかけ離れている
これから海外で赤ちゃんを産む人、今赤ちゃんがいる人
大丈夫ですよ、好きなように育ててください
フランスにいるから、フランス式がいいから、とかないです
日本のやり方、自分の考えを取り入れてこそグローバルな子になります
強いていうならこうでないと、と思わないことです
自分を責めないことです
無理をしないことです
それがいわゆるフランス式の親のスタンスです