日本の公立校で制服を廃止し始める中フランスでは2024年から制服を導入

学校に制服は必要か

私の通っていた田舎の公立高校では当時制服がありブレザーに棒ネクタイだった。中学校ではセーラー服で、スカートのアイロンが面倒だったのでブレザーを喜んでいた。姉は別の公立高校で、またセーラー服だったけどそれはそれで青春の高校生といったいでたちで喜んでいた。

ところが地元情報によると私の高校も、姉の高校も次の春から私服になるというのだ。

そこで今回はフランスの学校での服装について取り上げたい

宗教を意味する服

フランスの公立学校では無宗教制なので頭に被るヒジャブや全身を覆うブルカ、十字架のアクセサリーも当然禁止されている。

近年はイスラム教徒の家庭に生まれていなくてもパレスチナ問題などで若い世代がパレスチナをサポートする意味でブルカやヒジャブを着用するなどある。

SNSではそれを面白おかしく、ブルカを着て胸を出していたり、頭を出していても顔面を布で覆ったりして、これならどうだと煽るものもある。

私服で起こる問題

同じイスラム教徒でもヒジャブがないからと同じ宗教の子に暴力を振るわれた例もあるし、宗教だけではない。露出の多い服、明らかな高級ブランド服、季節外れの服、、これらが多様性と綺麗事で終わればいいが、売春、レイプ、窃盗、いじめ、病欠、、結局問題に繋がる事が多々ある。

問題が起こるのが面倒で多様性や個性を潰すのかという声もあるが、未成年である、人生を台無しにしかねない取り返しのつかない問題になる様なことを認識なくしている事も多々ある。大人はそこからできるだけ守るのが役目だ。

私が行っていた中学校では校則が厳しく、髪型、髪留めの色まで決まっており今でもあれに意味があったんだろうかと思う。

この辺のボーダーは難しいが思春期である、どうやって校則をねじ伏せるか、大人を欺くかがその年代のテーマである。服を統一しても靴や髪型で攻めてきたりする。

同時にその頃にしかも学校でこそ、社会とは、共存とは、理性とはなど学んでいく。

外見が気になる年頃なのでルールの範囲の中で個性を出そうとするのは好きなようにすれば良いが、安全と快適さを考えたルールを守っても内面の成長は妨げられない。

フランス制服導入について

2024年の9月から現在100校の学校で実験が行われている。実はフランス海外県では前から実践していて、私の子供たちはニューカレドニアではポロシャツやフリースジャケットがあった。小学校は義務にしていたように記憶している。中学校は希望者だけだが基本みんな着ていた。

2026年に結果をだし本格導入に持っていくか検討される。

今のところ、国負担で購入、地方の気候にあったもの、なども考えられているようだが、経費削減が続いているフランス教育省では課題は多い。

当然移民問題も関係してくる。未成年の義務教育のため密入国者もすぐ学校に通わせるが、数日で音沙汰なくまた別の土地へ行ってしまう子供もいる。

制服を着てこない子に対してどうするか、誰が対応するか。何も決まっていない。以前携帯を学校に持ってくるのを禁止する案が出たが、では誰がどのように預かるか、その仕事を誰が担うかなどの現場の不満と準備不足があり結局なくなった。

私の意見

日本私服導入について、目的が何なのかはっきりさせた方がいい。

私には、日本では少子化のため学校が子供の機嫌を取らないと公立でも潰れてしまうのを恐れているのではないかと思ってしまう。

実際には家庭の経済力を考慮とかあるのかもしれない。ランドセルも高いし制服も高い。給食すら払えない家庭にはあの値段は酷すぎる。

しかしそれならもっと安価なテイーシャツやフリースで良いわけだ。その程度なら企業の援助も得られるのではないか。

娘の学校では生徒がデザインした絵のプリントされたフリースを買うことができる。その発想も面白い。

日本も色々やってみて分析するのもいい。時間はかかるが何がいいかわかるにはこれしかない。

子供の安全のために。

 

 

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