フランスの学歴資格社会について職に適した資格BTSとCAP

フランスの学歴について

世界はグローバル化多様化し、若い世代も私たちの世代さえ
もう学校が全てではない 学歴があっても実際現場では使い物にならない人もいる
という考えの人が多くなってきている

私自身専門学校が最終学歴で今まで就職に困ったことがなく
正直フランスにきてまでも簡単に仕事が見つかる職業を選んで良かったと思う
飲食業というのは決して高収入ではないが、常に人手が足りない職種で
自営業にも発展しやすい職種だ

しかし私はそれでも専門学校で基礎を習い、家庭で主婦が台所で作る料理ではなく
チームでプロの使う調理器具で数百人の料理が同時にでき、食材の衛生管理なども学んだ
卒業後はパン製菓職人として働いたので食品衛生士の資格をとった

そのことを毎回履歴書に書く
もちろん日本でしか通用しない資格だが、あるのとないのとでは違う

また常に求人がある職種なので、
職場で働いているとさまざまな人が履歴書を持ってくるが
医大生だろうがエンジニアだろうが使い物にならない
そしてやっぱり高校のパン製菓科(lycée professionnel)を出てきた子は頼れる

フランスではBTSといって技術を学ぶ高等教育が高校のあと2年間ある
それには詳しく後で触れるが
他にも職業適正書CAPという中学卒業後取れる資格がある
農業や職人整備士など200種類もの職業専門資格が取れる
そこでは料理パン製菓はもちろん掃除や服のクリーニング介護や溶接
技術がいる全てのことはここで専門的に学んで実践に活かす
高校専門校(lycée professionnel)や職業訓練所でその資格が取れる

つまり清掃業でさえこの資格がある人が優先される

学歴社会資格社会というのはそういう意味なのだ
別に高学歴だけを意味していない

仕事にあった学歴がないとまず採用に躊躇され、なかなか認められず、収入も上がらない

これは私は妥当だと思う
特に学校で学問だけを習うフランスでは
実は日本人が当たり前だと思っている掃除の仕方や手の洗い方さえ
百人百様である
移民国家でチームの仕事をそれぞれが自己流では前に進まない
企業の採用に学歴や資格を唯一の物差しとするのは当然である

資格がなくても経験がと思うかもしれない
経験を積んでできる人もいるかもしれないが
ここはフランスである
ずっと先に今の経験が給料アップに繋がるから
今は低賃金でも頑張ろうという考えの人を見たことがない
高給料にしてくれたら頑張るからというスタンスである
技術のいる仕事で企業側にしたらそれはもっともコストのかかる人材である

タイトルとURLをコピーしました