フランスバカロレアで最優秀生に政府から500ユーロ配られる

フランス教育

フランスバカロレア2024年

  1. バカロレア2024年結果
  2. 最優秀生の奨励金配布
  3. 低所得家庭への奨励補助金
  4. 私の感想

1バカロレア2024年結果

ご存知だと思うが初めに軽く説明すると、

フランスでは高校三年生でバカロレアという
高校過程修了試験がある(正確には高校2年生からある。バカロレアについてはいずれ詳しく説明したい)

バカロレアは20点満点で10点あれば合格する
よって毎年90%以上は合格するのだ

合格者の約40%が10点から12点で
それ以上になると賞がつけられる
12点から14点にmention assez bien(良い)、
14点から16点にmention bien(優秀)、
16点以上にmention très bien(最優秀)。

今年2024年は約75万人が受けて91、4%の合格率だ
そのうちmention très bienの最優秀生が8、8%である

なぜその話を今頃するかというと
先週私の娘ササがバカロレア合格証を受け取りに行ったからだ

毎年7月に2次試験が終わり、
その後、解答用紙を請求し異議を申し立てることもできる
そして11月に免状を地元の学校で配られる
そこでお世話になった先生やクラスの子の進路先の近況報告をしあう

最優秀生への奨励金配布(prime au mérite)

これについて日本語の記事を見たことがないが、
頑張っても無関心な親、ご褒美あげれない親もいる
国から頑張った子へ平等にご褒美をあげる

16点以上のバカロレアを取った最優秀生には地方自治体から現金が配られる
私の住んでいるところは500ユーロもらえて、
パリのあるîls-de-France地方では1000ユーロだそうだ

パリと言えども、治安の悪い近郊も含まれているので
合格率自体は良くない
むしろそこで最優秀生になった生徒は本当にご褒美に値する

低所得家庭奨学金生への奨励補助金(aide au mérite)

奨学金生の条件は所得はもちろん家族構成などから決められる

奨学金生が最優秀を取った場合、
さらに10月から6月の授業がある月に100ユーロの補助金が出る(aide au merite)

これは中学3年で受ける中学修了課程試験(brevet )でも支給される

どちらも条件は奨学金生であること、進学すること。
留年すると止められる。

私の感想

フランスではパン屋の子はパン屋というのも昨今では無くなってきている
パン屋の息子でも少しでもいい学校へ行かせようと必死だったりもする

しかし移民にとってはまだまだ学歴を上げるのにはハンデイがある
2世代3世代目は良いとして、
身内もなくフランスに来た子供も無条件で学校は受け入れる
そこからフランス語を学び、周りの応援も手助けも情報もなく
自分一人で生き抜いていかなければならない子が実はいるのだ

移民でなくとも片親や施設で育った子もいる

私はこれらの中で奨励金を手にした子を何人も知っている
それで初めて革ジャンを買ったという思いで話も聞いた

お金がある家庭でも自分が頑張った結果がそうやって形になって帰ってくるのは、
思春期で、いったいこの勉強が何になるんだろうと思いながら勉強してきた子供には
単純に自分が勝ち取った物として嬉しい

ぜひこういうご褒美があることをお子さんにも話してほしい。

 

 

 

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